ミソジニストの私が「ツイフェミ」を支持する理由(を、書くにあたっての前提その1―”simp”の構造―)

皆様、お初にお目にかかります。

 

この度ブログなるオワコンを今更ながら始めさせて頂いた、ippanBRGistというものです。(ダイナミック偽名はブロガーの特権)

 

リア充の男性である私は、ジェンダー問題の観点から如何に「非リア」を生む構造を理解するか、という課題について考えたいと思いました。私の最終的な結論としては題名の通り、「『ツイフェミ』と呼ばれる過激なフェミニズムとミソジニズムの共闘こそが戦略的に最適な解である」、と言ったところなのですが、この発想に至るまでの思考過程をテキスト化・体系化したいと思い、それをブログを通じて皆様と共有したいと考えました。お付き合いのほど宜しくお願い致します。

 

とは言っても、最初から整然と体系立てられた文章を書けるほど私は「頭が良くないから」(原文では「頭がわるいから」ですねすみません)本日よりはこうした議論の前提となる話題について、思いつくままに書いていきたい所存でございます。(所謂「ブレインストーミング」だと思っていただいて結構です)

 

早速ですが、皆様は「simp」という英語のスラングをご存じでしょうか。これは一般に、女性の歓心を得るために彼女らに媚び諂い、何かと尽くす哀れな男性のことを言います。では、本当に彼らは女性の歓心を得て、見事に恋愛関係などの親密な関係を女性と構築することが出来るのでしょうか?

 

皆様ご明察の通り、答えは否、ですよね?

 

必ずしも女性は男性の奉仕に対する返礼品として自身の恋慕的所感を充当する必要はありません。イェリネックが言う通り、法は最低限の道徳であり、逆に言うなれば法を超えた道徳的規範は何ら裏付けを持たないからであります。国家の暴力によって保証されない、彼らの頭の中だけで完結する規範を以て女性がこれに従うと考えるのはあまりに性善説に偏った考え方であるということができます。

 

さて、前置きが長くなりましたが、以上の状況から派生する構造として、次のようなものがあります。

 

それは、女性が自身との何らかの接触と引き換えに男性に金銭その他の利益提供を促す、という構図です。

 

代表的なものにVtuberのファン、所謂バチャ豚が挙げられます。

 

彼らの中には「ガチ恋勢」と呼ばれる、当該ストリーマー(以下「Vtuber」)に対し特別の劣情を抱く人々が存在します。彼らは少しでもVtuberの気を惹こうと、女々しいポエムを健気にも高額なスパチャで送りつけています。勿論Vtuberにとっては「お客さん」ですので、彼女らは彼らの気に障らぬように態度を取り繕って、少し認知の歪みのある人間であれば自分への好意と受け取りかねない返答をするのであります。すると彼らはあたかも報われたような気分になり、さらに彼女らの気を惹くために、貴重なリソースを高額のスパチャと頭の悪いポエムをつぎ込むようになるのです。勿論、彼らの献身は決して報われることはありません。ただ搾取され続けるだけです。

 

こうした構造は何もVtuberの世界に限った話ではありません。

 

例えば女性社員を必要以上に(それも自分の身を犠牲にして)助ける男性社員。

例えば男子生徒に力仕事や汚れ仕事をさせる教育現場。

例えば息子には泣くなと教え、娘は必要以上に庇護するイデオロギー

例えば女を守るのが男の役目と嘯くセクシスト。

或いはヒロインが主人公に助けられることによって初めて恋愛フラグが立つ、恋愛小説において使い古されたプロット。

 

これらはすべて、男性が女性に補償の保証もなく、あるいはリターンの幻影を見せられて奉仕させられることを所与のものとするジェンダーイデオロギーのなせる業なのであります。

 

ここに私は「simp」の定義を一般化し、こうした構造を言い表す用語としたいと思います。男性がほぼ存在しない性的リターンを求めて女性に尽くすという構造、これこそが「simp」の肝要だと言えましょう。